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2026年度からの夏の南北北海道地区予選廃止について思うこと

北海道高野連が2024年度の理事会で、2026年度から夏の南北北海道地区予選を廃止することを発表しました。

ちなみに地区予選の仕組みを変更するのは2026年度の夏の大会からですが、春と秋は今まで通りの地区予選から全道大会という流れは変わらないということです。

元高校球児で、今でも高校野球ファンの私が、この件について思うことをまとめていきたいと思います。

目次

私は小学校4年生から野球を始め、小さい頃からテレビで甲子園大会を見ながら、子供ながらに自分も高校生になったら高校野球をやろうと決め、日々練習に励んでいました。

高校は自宅から通学圏内の公立学校に進学し、子供の頃から考えていた高校野球を始めました。
私の高校時代は、エリアで15チームほどあり、夏の大会は地区予選で2ブロックあり、地区から全道大会に2チームが出れる状況でした。

強豪校ではない公立校の目標は、「全道大会出場」です。

私たちの高校でも「全道大会出場」を目標に練習をしていました。

公立高校ではそのような高校が多いと思います。

私たちの頃は、地区予選で強豪の私立と同じブロックに入らなければ、「全道大会出場」の可能性はどこの公立校にもあるといった感じでした。

それが、今回の地区予選の仕組みが変わってしまうと、「全道大会出場」という目標がなくなってしまいます。

そこでもし私が今、高校生で地区予選廃止に直面した場合、どのように思うか考えてみました。

おそらく、高校最後の夏の大会は「全道大会出場」という目標から【円山球場、旭川スタルヒン球場でプレーをすること】に変わるだけではないかと思います。
今までは全道大会に出場することで、円山球場や、旭川スタルヒン球場で試合ができるという目標でしたが、「地区で2勝以上したら他地区の高校と円山球場や旭川スタルヒン球場で試合ができる」というように目標設定が変わるというような気がします。

高校生の気持ちは分かりませんが、憧れの地でのプレーを夢見ている高校生は多いと思います。
来年の夏から全道出場という目標がなくなるので、公立校は違う目標設定をしていくことになると思います。

今回の地区予選の仕組みの変更は、地区ごとの全道大会までの勝利数が違うため、そこの不公平感をなくすことや、地区によっては毎年同じ代表校が全道大会へ出場することを解消するために変更されると言われています。

ただ、その本質はそもそもの人口の減少によって、地区予選の出場校の減少、さらには出場校が減少することに伴う強豪校に子供達が流れてしまう負の連鎖が影響していると私は思います。

もっというと、小学校や中学校に野球部がない学校も増えてきおり、野球人口そのものが減っていることが大きな問題となっていると思います。

かくいう私の子供も野球ではなくサッカーをしています。

その理由は、小さい子供が野球をする環境がないこと、サッカーは小さい子供でもサッカーボールがあればできること、またサッカーは小さいうちは5人ぐらいからでき、近場にたくさんのチームがあるため簡単に始めることができます。

野球を始めようと思うと、道具を一式揃えるのに結構な金額がかかってしまいますが、サッカーは道具にそこまでお金がかからないため、敷居も低いように感じます。

野球は子供の減少がある中、試合をするのに最低9人必要になります。

そのため、単独で参加するのが難しい高校もあり、他校との合同チームも最近は多くなってきました。

確かに地区ごとに全道出場までの勝利数が違うこともあると思いますが、個人的には野球人口の減少がその本質的な問題なように感じます。

最後に地区予選の仕組みが変わることに伴う問題として、遠征費の問題があると思います。

2026年度の夏の大会では、南北海道大会はモエレ沼公園野球場(札幌市)と函館オーシャンスタジアムの2箇所、北北海道大会は旭川スタルヒン球場、帯広の森球場の2箇所でそれぞれ3回戦から5回戦(ベスト8)までを行い、準決勝、決勝はエスコンフィールドで開催される予定となっています。

ブロックごとに使用する球場は固定されると思いますが、広い北海道のため、勝ち進んだチームは遠征費がかかってしまうことになります。

後援会など、金銭的なサポートがある高校もあるとは思いますが、すべての学校で金銭的な負担をするのは難しいと思います。

その辺の問題をどう解決できるかがこれからの問題になります。

その中で手っ取り早い解決策は、球場への入場料を高くすることが考えられます。

球場入場料の今までとの差額を勝ち進んだ高校へ援助することで、負担を軽減することができると考えられます。

さらには大会関連商品を販売して、その売り上げの一部を援助するといったことも考えられます。

高校野球ファンとしては入場料が高くなることは少し残念ですが、何かしらの援助がなければ参加が難しい高校も出てくると思うので、公平な援助で、参加できない高校がないようにしてもらえることを願います。

個人的に今年は選抜大会を見に甲子園球場へ初めて訪れることができ、高校野球熱がより一層高まった年でもあります。

一方で、高校野球のあり方はこれから少しずつ変化していきます。

形が変わってもみんなを感動させることができる素晴らしい高校野球を、未来に残していくことはとても大事だと思います。

これからも高校野球に関する情報をまとめていきますので、楽しみにしていてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Nao

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この記事を書いた人

北海道の観光や歴史について情報発信をしているnaoです。
生まれ育った北海道の魅力や、まだ知らぬ北海道の歴史について学び、発信をしています。
皆様のお役に立てれば幸いです。

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